クセ毛のスタイリング方法【クセの種類ってたくさんあるの?】

【クセ毛のスタイリング方法】
まだまだ湿気がすごいですね。
私も前髪癖毛なので大変です。
クセ毛にも、いろんなタイプのクセがあります。
くせ毛の主な種類(美容師がよく使う分類)
① 波状毛(はじょうもう)
特徴:
髪がS字やうねり状に波を打つ
湿気でうねりや広がりやすい
日本人のくせ毛で最も多いタイプ
原因:
毛髪内部のたんぱく質のバランスが偏っている
遺伝・ホルモン・加齢などが影響
対処法:
アイロンで整いやすいが湿気で戻りやすい
縮毛矯正 or 酸性ストレートが効果的
ヘアオイルやミルクで保湿重視のケアを!
② 捻転毛(ねんてんもう)
特徴:
一本一本がコイルのようにねじれている
光が乱反射してツヤが出にくい
手触りがザラザラしやすい
原因:
髪の内部構造のゆがみ(円形でなく楕円形)
遺伝的要因が多い
対処法:
熱ダメージを受けやすいのでストレートアイロンの使いすぎ注意
シルク系成分のトリートメントで表面をなめらかに
③ 縮毛(しゅくもう)
特徴:
チリチリ・ジリジリとした強いくせ
アフリカ系の方に多く、日本人ではごく一部
水に濡れるとより縮む
原因:
髪の毛根から強く湾曲して生えている
メラニンの分布やたんぱく質構造の違い
対処法:
一般的な縮毛矯正で対応できるが、熱と薬剤を慎重に扱う必要あり
酸性ストレートや髪質改善トリートメント併用がおすすめ
④ 連珠毛(れんじゅもう)
特徴:
数珠のように太い・細いが交互にある
切れ毛になりやすく、ツヤが出にくい
全体より部分的に現れることが多い
原因:
遺伝的な毛髪構造異常(たんぱく質の形成不全)
対処法:
矯正やパーマはNG(すぐに切れる)
トリートメントとカットで「扱いやすく」整える方向へ
⑤ 縮毛×波状毛などの混合型
特徴:
部分的にうねり、部分的にチリつく
日本人ではこの「ミックス型」が圧倒的に多い
原因:
遺伝+生活習慣(睡眠・ホルモン・ストレス)+ダメージ
年齢による髪質変化(加齢クセ)もこのタイプ
対処法:
部分矯正(前髪・顔まわりだけ)や弱酸性ストレートで自然に整える
「クセを活かすカット」も選択肢
補足:後天的なくせ毛もある!
カラー・ブリーチ・パーマのダメージで毛髪内部が変形
ホルモン変化(出産・更年期)や睡眠不足でもクセが出ることも
どうすれば?
強いクセの場合は、逆にカットでより動きを生かすデザインを施す方法と(特に、ショート~ミディアムレングスの方は可能ですので、一度縮毛をかける前にご相談下さい)縮毛矯正を部分的にでもかけてしまう方法と二通りあります。
ここでは、そんなクセ毛をスタイリングで少しでも扱いやすくする方法を書きたいと思います。
雨の日には髪がまとまらず、お困りの方も多いと思いますが、上手にスタイリングするコツは、髪を乾かす前の段階がとても大切です。
まず、髪が濡れた状態で、毛先中心に流さないオイルタイプのトリートメント&ソフトワックスをつけ、オイルバランスをしっかり整えます。
クセ毛の場合はどうしてもパサついて見えがちなので、適度なオイルバランスが大切となってきます。
そこからドライヤーでやさしく乾かしていきます。ボリュームがでるのが気になる人は、上から押さえるようにして乾かし、
逆に猫っ毛でボリュームを出したい人は、ドライヤーの風を下から当てて、根元を起こすようにして下さい。
ロングヘアの方は、ドライヤーの風を、斜め後ろ上方向から当て、前方に向かい手グシで引っ張りながら乾かして下さい。
この時、ドライヤーの風の方向は一定に保つ事が大切です。この方法で、クセも落ちつき艶もかなり出ます。
毛先は、ねじって風を当ててあげると、パーマ風のニュアンスが出ます。
仕上げは、水分量の多いヘアクリーム類は、クセが出やすくなってしまうので適していません。
ワックスとあまり固まりすぎないスプレーでしあげましょう。(男性のショートの方は、ハードスプレーを使用して下さい。)
ご来店の際にも、詳しくレクチャーいたしますので、お悩みの方は一度ご相談下さい。