抗がん剤後の脱ウイッグ|伸びてきた髪をどうする?カットと縮毛矯正という選択肢

ども!40代美容師の1日VLOG〜
当店に遠方からの問い合わせで、ビビり直しの次に多い依頼がこちらですね〜。
抗がん剤での脱毛後の脱ウイッグスタイルです。
抗がん剤治療が終わり、少しずつ髪が伸びてくると、
「そろそろウイッグを外したい」
「自分の髪で生活したい」
と思う方も多いと思います。
一方で、脱毛後に生えてきた髪は、以前の髪とは少し違った状態になっていることがあります。
特に多いのが、
「以前はストレートだったのに、髪がクセ毛のようになって生えてきた」
というケースです。
いわゆる「抗がん剤後の髪の変化」です。
そのため、脱ウイッグのタイミングでは、
カットだけで自然に整える方法
と、
縮毛矯正でクセを整えてからスタイルを作る方法
があります。
今回は、抗がん剤治療後に髪が伸びてきて、脱ウイッグを考えている方に向けて、それぞれの方法と注意点についてご紹介します。
抗がん剤後に生えてくる髪は、以前と違うことがあります
抗がん剤治療後に髪が生えてくると、
「前よりクセが強くなった」
「細かいウェーブがある」
「髪がまとまりにくい」
「髪質が変わったように感じる」
ということがあります。
特に、頭頂部や前髪などに強いクセが出ることもあります。
もちろん、すべての方に同じ変化が起こるわけではありません。
以前とほとんど変わらない方もいれば、かなりクセが強く出る方もいます。
そのため、脱ウイッグを考えるときは、現在生えている髪の状態を実際に見て判断することが大切です。
脱ウイッグの方法は大きく2つ
脱ウイッグをするとき、大きく分けると2つの方法があります。
① カットだけで整える
クセを無理に伸ばさず、現在の髪質を活かしてカットする方法です。
抗がん剤後の髪はまだ短く、全体的にふんわりしていることも多いので、その状態を活かしてスタイルを作ります。
「せっかく生えてきた髪なので、できるだけ薬剤を使いたくない」
「クセ毛のままでも大丈夫」
という方には、カットだけという選択肢もあります。
髪のクセや生え方によっては、カットだけでも十分自然なスタイルにできます。
② 縮毛矯正でクセを整える
もう一つが、縮毛矯正でクセを整えてからカットする方法です。
抗がん剤後の髪は、細かいクセやうねりが強く出ることがあります。
その場合、カットだけではどうしてもまとまりにくかったり、スタイリングが難しかったりすることがあります。
そこで、髪の状態を確認したうえで縮毛矯正を行い、クセを整えます。
実際には、**「ウイッグを外すなら、できればストレートにしたい」**というご希望の方も多いです。
ただし、抗がん剤後の縮毛矯正は簡単ではありません
ここが非常に重要なポイントです。
抗がん剤後に生えてきた髪は、
見た目以上にデリケートな場合があります。
特に、脱毛後に生えてきたばかりの髪は、以前の髪より細くなっていることがあります。
髪が細いということは、縮毛矯正をするときにも注意が必要です。
通常の健康な髪と同じ感覚で薬剤を選んだり、アイロン操作をしたりすると、髪に負担がかかりすぎてしまう可能性があります。
そのため、
抗がん剤後の髪への縮毛矯正は、通常の縮毛矯正よりも難易度が高い
と考えています。
「弱い薬剤を使えば大丈夫」ではありません
抗がん剤後の縮毛矯正でありがちな考え方が、
「髪が細いから、とにかく弱い薬剤を使えばいい」
というものです。
実際には、それだけではありません。
薬剤の強さだけではなく、
・髪の太さ
・髪のクセの強さ
・髪のダメージ
・髪の水分量
・現在の髪の長さ
・過去のカラーや施術履歴
・アイロンの温度や操作
など、さまざまな要素を考える必要があります。
髪が細いからといって、単純に薬剤を弱くすればいいわけではありません。
「その髪に対して、どこまでの施術ができるのか」
を見極めることが大切です。
抗がん剤後の髪は「細い+クセが強い」という難しさがあります
通常の縮毛矯正でも、
「細い髪」+「強いクセ」
は難しい組み合わせです。
抗がん剤後の髪では、そこにさらに髪質の変化や不安定さが加わることがあります。
そのため、
クセはしっかり伸ばしたいけど、髪にはできるだけ負担をかけたくない。
という、相反する条件を考えながら施術する必要があります。
ここが抗がん剤後の縮毛矯正の難しいところです。
脱ウイッグ=必ず縮毛矯正ではありません
脱ウイッグを考えているからといって、必ず縮毛矯正をしなければいけないわけではありません。
髪の状態やクセの出方によっては、カットだけで自然に仕上げる方が良い場合もあります。
反対に、
「クセが強くて毎日のセットが大変」
「ウイッグを外したあともストレートヘアで過ごしたい」
「できるだけ以前の髪型に近づけたい」
という場合には、縮毛矯正が選択肢になります。
大切なのは、
「脱ウイッグだから縮毛矯正」ではなく、今の髪の状態と希望するスタイルに合わせて方法を選ぶことです。
いつ脱ウイッグできる?
これもよく聞かれる質問です。
「髪が何cm伸びたら脱ウイッグできますか?」
というように、長さだけで決められるものではありません。
髪の伸び方やクセ、密度、前髪や襟足の状態などによって、脱ウイッグできるタイミングは変わります。
また、
「ウイッグを外してどんな髪型にしたいのか」
によっても必要な長さは変わります。
ショートスタイルにするのか、少し長さを残すのか。
クセを活かすのか、縮毛矯正でストレートにするのか。
こうしたことを含めて考える必要があります。
脱ウイッグのときは「今の髪を見る」ことが一番大切
抗がん剤後の髪については、ネットで調べても人によって書いてあることが違うと思います。
それも当然で、
抗がん剤後の髪の状態は、一人ひとり違うからです。
髪が太くなってくるまでの期間も、クセの出方も、髪の量も違います。
だからこそ、実際の髪を見て、
「カットだけでいけそうか」
「縮毛矯正をした方が扱いやすいか」
「今はまだ縮毛矯正をしない方がいいか」
を判断することが大切です。
今回のゲストさんはカットとカラーで矯正は今後の経過次第でというパターンです
ビフォーの写真はなかなかお願いしにくいのでご想像にお任せします。
仕上がりはこちらですね。

まだまだ理想の長さには足りない部分もありましたが、カバーしながらカットさせていただきました。
元々、ショートが似合うゲスト様でしたので。
基本的には、矯正される方が圧倒的に多いです。クセがもっと強く出て生えてくる方がほとんどですので。
今回は稀なパターンですね。
これから経過を見て、また髪質なども変わってきますので、必要であれば矯正も視野にいれてヘアスタイルを楽しんでいけたら良いですね。
抗がん剤後の脱ウイッグを考えている方へ
ウイッグを外して、自分の髪で過ごせるようになる。
これは髪型だけの問題ではなく、気持ちの面でも大きな節目になることがあります。
だからこそ、無理に縮毛矯正をするのではなく、
今の髪の状態でできることを考える。
それが大切だと思っています。
カットだけで自然に仕上げることもできます。
クセが強い場合には、髪の状態を確認したうえで縮毛矯正をすることもできます。
ただし、抗がん剤後に生えてきた髪は細くなっていることが多く、通常の縮毛矯正よりも施術の難易度が高くなります。
そのため、髪の状態によっては縮毛矯正をおすすめしない場合もあります。
「そろそろウイッグを外したい」
「生えてきた髪のクセが気になる」
「カットだけで大丈夫なのか、縮毛矯正をした方がいいのか分からない」
そんな方は、一度ご相談ください。
現在の髪の状態を見ながら、できること・できないことを含めて、一緒にスタイルを考えていきます。
鹿児島・日置市の美容室 hair salon icoia
hair salon icoiaでは、抗がん剤治療後の脱ウイッグに向けたカットや、髪の状態に合わせた縮毛矯正についてもご相談いただけます。
抗がん剤後の髪は、一般的な髪とは状態が違うことがあります。
だからこそ、髪の状態を確認しながら、無理のない施術を考えています。
「脱ウイッグしたいけど、今の髪で何ができる?」
そんな段階からでもお気軽にご相談ください。

